ゴッホ展 巡りゆく日本の夢

東京都美術館

2018/1/5金

 

2018年美術展はじめは、2017年の積み残し案件。あと4日で終わる(東京展は2018年1月8日まで。次は1月20日~3月4日@京都国立近代美術館)という展覧会に、夜間開室めざして行ってきました。

展示されているゴッホの絵は油彩・デッサンを含め約40点とそれほど多くなく、かつ有名作もない。でも、浮世絵やゴッホの時代に出版されていた本、同時代の画家の作品などが、因果関係がわかりやすいように展示されいる。ただ、ゴッホ展というからには、いかにもゴッホな、力強い作品をあと2、3点は持ってきてほしかった。

今回のお気に入り3作品は下記。

ゴッホ「寝室」1888年 ファン・ゴッホ美術館

ゴッホ「オリーブ園」1889年 クレラー=ミュラー美術館

ゴッホ「種まく人」1888年 ファン・ゴッホ美術館

「寝室」と「オリーブ園」はなんといっても色彩の美しさ。画面が発光しているように感じられるほど。「種まく人」の構図はまんま歌川広重「名所江戸百景 亀戸梅屋鋪」だけど、それよりもグリーンと瑠璃色の取り合わせの美しさと、シンボリックな太陽の表現に心惹かれた。 

 同じ上野にあり、駅から近い分アドバンテージのある国立西洋美術館では「北斎ジャポニスム」展を開催中。そちらは早々に観たのだが、しろうとには「これを北斎の影響というなら、なんでもそうなるのでは」と、頭のなかに?マークが飛び交うようなものも多々。それに比べるとゴッホ展はよくまとまっていたように思う。

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢