ロイヤル・バレエ シネマ「不思議の国のアリス」

2018/1/5金 19:00~

振付:クリストファー・ウィールドン

音楽:ジョビー・タルボット

指揮:クン・クセス

アリス:ローレン・カスバートソン、ハートのジャック:フェデリコ・ボネッリ、ルイス・キャロル/白ウサギ:ジェームズ・ヘイ、ママ/ハートの女王:ラウラ・モレーラ、マジシャン/マッドハッター:スティーヴン・マックレー

上演時間:3時間13分

 

ある日の午後、姉たちとガーデンパーティに参加していた少女アリス。惹かれ合っている庭師の青年ジャックにタルトをあげたのに、アリスの母は盗んだと誤解して、彼を解雇してしまう。そんな騒ぎの中、両親の友人ルイス・キャロルが突然ウサギに変身。彼を追いかけて穴の中に入ったアリスが迷い込んだのは。。。世界中で愛されるルイス・キャロルの原作小説をバレエ化。アリスを思春期の少女に設定したことで、誰もが感情移入しやすい作品となっている。

昨年12月の上演を見逃したので、アンコール上演に勇んで参戦。新国立バレエの2018-2019シーズンオープニング演目となったので(11月2日~11日、8公演)、おさらいの意味でも観たかったのだ。※1月17日現在、発表されているキャストは、アリスが米沢唯/小野絢子、ハートのジャックが渡辺峻郁/福岡雄大、のみ。

アリスのローレンとマジシャン/マッドハッターのスティーヴンはさすが初演のファーストキャスト。まさに役柄そのもの。もともとキャスティングされていたルイス・キャロル/白ウサギのエドワート・ワトソンが降板したのは残念だったけれど(大好きなので)、ヘイくんもなかなかよかった。しかし、なんといっても今回のMVPは、ママ/ハートの女王のラウラ・モレーラ。演技すべてがオーバーで、特に顔芸がもう最高! はたして日本人ダンサーにこの顔芸ができるだろうか?(いや、別のアプローチもあると思うけど)。

幕間のインタビューでは、スティーヴンがタップダンスとバレエの融合に苦労したとコメント。常に体を引き上げているバレエに対し、タップはダウンが大切。まさに相反するんですね。そしてまた、この役、新国立では誰ができるの??

シーンを整理して初演のときよりテンポよく、わかりやすくなったとのことだが、どこが変わったのかは私にはわからず。。。

DVDで観た後、ロイヤル・バレエの2013年来日公演で生の舞台を観て、映像以上に面白かった記憶があるので、今から秋の新国立Ver.が楽しみ。