劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season月<上弦の月>
2018・1・9火 18:00~ IHIステージアラウンド東京
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
美術:堀尾幸男
衣裳:生澤美子
音楽:岡崎司、松﨑雄一
作詞:デーモン閣下
振付:TETSU
出演
捨之介:福士蒼汰、天魔王:早乙女太一、無界屋蘭兵衛:
本能寺の変で織田信長が明智光秀に討たれてから8年、天下統一を目前とした豊臣秀吉の支配がいまだ届かない関東は
客席がぐるっと360度回転するというアジア初の劇場で、「髑髏城~」を花鳥風月4Ver.趣向を変えて上演するという今回の公演(もはやイベント?)。今回のシーズン月はドクロ史上初の2チーム交互上演。2.5次元で活躍の役者を中心にした<下弦の月>は昨年末、約2週間前に観たばかり。そして2018年早々に、ドラマ・映画で活躍のイケメン俳優を中心とした<上弦の月>を鑑賞。
圧倒的によかったのが(好みだったというべき?)、蘭兵衛の三浦翔平。甘い顔立ちながらちゃんと男の子だし、立ち姿もきれい。殺陣も腰位置高めだけどなかなかがんばっていて、身体能力に優れた人らしい美しさがあった。もう途中から三浦くんばかり観ていて、帰り、一緒にいた友人に失笑されたほど。
そして、森山未來天魔王を見慣れた目には、最初は、ダメ、小柄すぎる。。。とがっかりモードでしかなかった天魔王の早乙女太一だったが、だんだん目が慣れてくると、あれ?いいかも??に変わり、後半には、あり!こういう女々しいMキャラの天魔王もあり!と力強く主張したくなるほど気に入った。
捨之介は、福士蒼汰より<下弦>の宮野真守のほうがやんちゃで弾けていて、僕はこういう捨之介をやりたいんだ!という気持ちが見えたような気がする。霧丸も<下弦>の松岡広大のほうが身体能力に優れた子供キャラとしては合っていたかな。兵庫も<下弦>の木村了に一票。最後に極楽太夫とうまくいくところでは、真摯な男心に打たれて思わずもらい泣き。
極楽太夫は2キャストとも素晴らしかった!<上弦>の高田聖子はちょっとビッチな姉御キャラ。蘭兵衛とも恋ではなく姉弟愛?台詞回しは流石だし、歌も滑舌がよく歌詞がきちんと聞き取れる。時折関西イントネーションになるのも、紀州出身の雑賀衆らしさがある。<下弦>の羽野晶紀は新感線本公演出演、なんと17年ぶり。でも、昔のまんまでかわいくて、ポワンとしつつもちゃっかりしてて。新感線のヒロインと言えば羽野晶紀だよなあ、とあらためて実感。子育ても落ち着いてきた頃だろうし、本格舞台復帰、期待してます!