「国宝雪松図と花鳥 美術館でバードウォッチング」
2018/1/21日 三井記念美術館
三井記念のお正月といえば国宝「雪松図屛風」の公開。2017年は国宝展に登場したりと観る機会が増え、ちょっとありがたみが薄れたようにも思うが、新春に清新なこの絵に合えるのは格別。今年の展覧会は「鳥の三井さん」として知られた三井高就にちなみ、鳥に関連した茶道具や工芸品、絵画作品などが並んだ。
個人的に好きだったものベスト3
・一行「鳥宿池中樹」千宗旦 1幅 紙本墨書 江戸時代
三井記念美術館には国宝「如庵」の室内を再現した展示スペースがあるのだが、その床にかかっていたのがこの書。千家3代、今日の三千家の祖となった宗旦によるもの。字配りがしゃれていて表具も素敵。宗旦のものを観る機会があまりなかったので、今回出陳されていて幸運だった。ちなみに手前には国宝の志野茶碗「卯花墻」が展示されていた。こちらは茶道展や国宝展で本当に何度も観たので、今更感が。。。
空気感のある、とても感じのいい軸。観ていると心が穏やかになってくる。伝だけど、牧谿でなくても好きだな。
ふくふくとした羽根、つぶらな瞳。ものすごくかわいい木菟の絵。商品だからじっとのぞき込める感じもいい。どれかいただけるならこの絵が欲しい!
その他、色絵鶏香合もかわいかったし、もちろん国宝「雪松図屛風」は何度観ても美しい! 紙地を生かした雪が本当にふんわりしていて、円山応挙のスーパーテクニックを堪能。これが絶対の1位なことは言うまでもありません。